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X2 IR改造 その2

「改造成功! これで赤外線撮影が捗るぞ~・・・・・・ せ、赤外線?」 んなアホな。(そう、タイトルは間違いじゃなかった(笑)
天文衛星じゃないつーの。 しかも淡~い656nmのHα輝線を撮りたいのに、ブルーエンハンサーのようなフィルターをつけたままにせにゃならんのだ-と。  
リモコン関係ないし(笑

関係ないけど参考までに 左からノーマルX2、今回のLPF除去X2、瀬尾さん改造のkiss D
v2.jpg
面白い(*゚▽゚*)



フィルターをなるべく外したくないのには理由がありました。
所有しているマニュアルレンズ群を星野写真でも使ってあげたかったのです。それとノーマルで撮る天の川の色が好き(*´ω`*)
LPS-P2 FFを使用すれば、ピント位置がかなり手前側に来るので問題ないのですが、広角では使いたくないなぁ

フィルターを2枚外すと無限遠が出なくなる⇒1.同じ厚さのクリアフィルターを入れるか、2.カメラのCMOSをフィルター分前に出すか

1.はゴーストの原因にもなるし、そして簡単に同じ厚さ、適度な大きさのフィルターが手に入るのか?
2.はX2ではちょっと問題がありまして・・・

前機種Xまでは、ミラーBOX内の丸い穴に0.3mmの六角レンチを入れてAF位置を微調整できました。(写真はNの)
ss-IMAG0555.jpg


これがX2は廃止されてます。(X3以降はまるこうさん仰る通り変な形のネジでCMOSの高さ調整できます)
X2でCMOSの高さを調整するにはそれを固定しているシムの高さを変える必要があります。
ところがこれがまた問題で、3つあるシムの高さがそれぞれ違うらしくて難易度UP。(レレレの星おじさんのページ ttp://shinshu-no5.cocolog-nifty.com/mk53/2009/11/kiss-x2-2a06.html) 

んじゃ改造はXに限るのか?でもライブビューは捨てがたい。んじゃX3以降? 聞くところによるとノイズの量はX<X2<X3 だとか・・・ センサーサイズは同じなのに画素数だけ増えたらやっぱりそんなものなのでしょうか。


まぁともかくそんな事をゴチャゴチャ考えていたらいつの間にか目的と手段があべこべになっていたのですな。(←言い訳Mayby)

そんな事はどーでもよろしいのですが「Ha,Ha,Ha やっぱ外すのは青だったか、青がHαを通りにくくしてるんだな。今度は改造に1時間もかかるまい」と裏蓋を外したところでドライバーを持つ手が止まりました。

「あれ?そしたら前の透明なフィルターは赤外線をカット? それならショップの改造デジはなぜ青を取って同じ厚みのものを入れ、透明を残さない? ゴースト対策? もしかしてHαを通りにくくしてるのは両方?  よく見るデジカメのローパスの透過曲線って・・・  もしそれが正しければ透明だけを取ればノーマルよりHαが若干写りやすくカラーバランスも崩れないのが出来るのでは?」というのが頭を過ぎりました。

うーん、間違ってるかも知れないけど(多分そうする人が居ないのだから間違い)、青いの外す前に実験したい- そんな衝動にふとかられたわけです。


で、一昨日。 晴れたけど満月前の月が煌々と。 夏の大三角とアンタレスしか見えないorz
200mm位でM8、M20あたりを撮りたいのですが、何処撮ってるんだか(^_^;)
長時間露出は真っ白になるし、仕方無いので50mmで固定撮影、同じレンズ、同じF値、同じWB、ISO1600、30秒露出、LPS-P2有り、ピクセル等倍切り抜き
v3.jpg
下の矢印がM8、変わらないくらいかノーマルのほうが写っているような気もする。 ところが上の矢印M20付近。 全く写っていないノーマルに比べ、LPF除去のほうは少し形がわかるくらい写っているよーな・・・ムラのよーな。
ちょっとこれだけじゃ分からないですね。 また月が無い晩にでもやってみます。
今度は直焦点で、もっと露出をかけて。 でもこの感じだと有意な差は無さそうですね(^_^;)

それと透明のだけを外した段階で、やはりピントが誤魔化せないほどズレました。どうせ合わないなら2枚とも取り払ったほうが良さそうですね。

何かいっぱい色々書きましたが、間違いを書いているところがあれば教えてくださいね。


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コメント

やまねももんが

こんにちは。

イメージセンサーの前に配置してあるフィルターの構成と特性は、機種によってかなり違うのですね。
そういえば、20Daが出た後で同じ特性のフィルターが出回った記憶があるのですが、あれはどこから出たのかなあ?
でも60Da用は見かけませんね。

色合い,赤い星雲の写り具合い,カメラレンズでのフォーカス,などなかなか両立が難しそうですね。
今回のポイントは、赤外カットの手段ですかね。

おりおん

私、記事読ませていただいても、半分も理解できてません。改造カメラ使ってるのに(^_^;)
なんとなくわかるんですけどねぇ。なかなか難しいもんですね。

実際、自分で改造したら理解しやすいかもしれませんね。やってみようかな・・・。
いや、やっぱりやめときます。私の場合、お金を捨てるようなもんです。

にしん目かたくちいわし

Re: タイトルなし
>やまねももんがさん

こんにちは。
上位機種はフィルターも高性能なものを使用していて、透過曲線も鋭いそうですね。
20Daが出た時は天体していなかったので推測ですが、「星雲が良く写る」と鳴り物入りで発売された割には改造機ほどではなく、除去された方が相当数おられたのでしょうか。 そんな記事を見かけた気がします。
私は20Daの星野写真の写りは大好きです。 20Daは"使いよう"だと思います。
60Daはそういうのが分かっている方(やまねももんがさんも)が買い求められるのでフィルターを外す人はいないでしょうね。

色々やってみるって大事ですね。 瓢箪から駒 みたいな事ってこういうことから生まれるのでしょうね。

にしん目かたくちいわし

Re: タイトルなし
>おりおんさん

スミマセン、私の解説と文章が下手なんです(^_^;)
あっちを立てればこっちが立たず。。。 ショップ改造は上手い事改造してあるなぁ、流石はお金取るだけのことはあるーと思います。

古い旧機種でやってみるのも手ですね。 よくわからない間に古いkissが5台になってしまいました(笑

まるこう

やっぱりこの青いガラスは取り除くのが正解なようですね。
ちょっと外国のページもググってみましたら、
http://www.astronomiser.co.uk/eosmod.htm
http://ghonis2.ho8.com/rebelmod450d5.html

どうやらこの青いフィルタはLow-passの役目もしていて、20〜25%Hα光を低減してしまうようです。

しかし、全部とっぱらうとなるとカメラレンズで無限遠が出ませんから困ります。
誰かのページで、顕微鏡で使うプレパラートを切断してクリアフィルタとして組み込んでいた方がいましたよ。
あと、Astronomikでもそれ用のガラス板を売っているようです。
http://www.astronomik.com/en/photographic-filters/mc-glass-for-dslr-astromodification.html
注文しようかなぁ。。。

LTA

んん~なるほど~
ブルーエンハンサーの役割からすると
赤成分は消えていきますね~
ピントが変わるのはやはりというか・・
テレセントリックとかの特性も変わるのかな?

道端小石

改造が難しいことがよーくわかりました。
そして世の中にはいろんなもの売ってるのですね。
65ユーロってことは8500円位?
けっこうなお値段で・・・

とし

なるほどーと勉強させていただいています。
期待の効果が得られること祈っております!
改造はいずれはするつもりですが、改造方法もいろいろ、フィルターもいろいろ。。
どれがいいのか、ほんと迷ってしまいます。
まだ先ですが。。(本当か?!)

山口のじぃ

銀河メインだし~、赤撮っても画像処理の腕が今一だし~、改造カメラ、う~ん。
でも、楽しそうだし~(笑)

今度、田んぼのあぜ道で一眼デジカメ拾ったら挑戦してみます(笑)

にしん目かたくちいわし

Re: タイトルなし
>まるこうさん

お~わざわざ調べていただいてありがとうございます。
これによると前の透明のは紫外線/赤外線カットフィルターのようですね。
AFの仕組みも解説してありました。
Astronomikのガラスいいですね。 ちょっと高いですが。 
先ずは全部取り払って使用して、先々購入を考えます。

にしん目かたくちいわし

Re: タイトルなし
>LTAさん

ブルーエンハンサーかどうかはわかりませんが、色は似てますね。
フィルターが無い分、屈折率が変化してテレセン性も変わってしまうかもしれませんね。
そこまでは全く考えていませんでした(^_^;)

にしん目かたくちいわし

Re: タイトルなし
>道端小石さん

いや多分一回やっちゃうと「なぁ~んだ」って事なのでしょうね。
私は色々な理屈がわかってないので右往左往しているだけです(^_^;)
結構なお値段ですよね。 それにEU以外は送料もかかるという・・・ 
送料幾ら位なんでしょうか。

にしん目かたくちいわし

Re: タイトルなし
>としさん

私も勉強しながらの改造です。 カメラの構造はkissシリーズなら殆ど一緒か?と思いきや微妙に違うようです。 
ポイントは「何を撮りたいか」みたいです。 "あれもこれも"の万能欲張りはなかなか作れなさそうです。

にしん目かたくちいわし

Re: タイトルなし
>山口のじぃ さん

へへへ、ダンナ、銀河の中の赤いポチポチ(HⅡ領域)ってのもありますぜ・・・(誘惑)
先日私もカメラバック忘れそうになったし、人の集まる撮影地なら何か落ちてる可能性もありますね。
あ~ 5DmkⅢとか落ちてないかなぁ・・・

悠々遊

半分どころか肝心のところはほぼ100%理解できましぇ~ん(泣)。
そんな門外漢の素朴な疑問・・・フィルターを取っ払ったらカメラレンズで無限遠がでない・・・なら、その取っ払ったフィルターをカメラレンズの後端にくっ付けるだけじゃ駄目なの?
だってそのフィルターって、CCD(CMOS)とカメラレンズの後端の間に入ってる訳でしょ?
って、そんな単純な話じゃないんでしょうね。
やっぱり門外漢は端っこで黙っていたほうがよさそうで。

にしん目かたくちいわし

Re: タイトルなし
>悠々遊さん

こんにちは。
純正でCMOSの前についているフィルターが、赤い星雲のHα輝線を20~25%まで減衰させてしまうので、先ずそれを取り除こう-というのがそもそもの目的です。 取り除いてしまえば理論上、赤い星雲がノーマルより5倍良く写るのですが、光路長が変わってカメラレンズでピントが出なくなってしまうのが頭痛い-というお話です。(望遠鏡の直焦点ならピント合わせられますが、カメラレンズは無限遠より向こう側にピントリングが回らないものもあるので)
ショップで売られている改造デジは、その問題の解決のために純正と同じ厚みのクリアフィルターと交換してたり、赤外線は通さないけど、通したいHαはバリバリ通すものに変えたりしています。

お金があればそれを素直に買うのが一番早いのですが・・・(笑

阪神ファンいっこう

 アストロのミックの光害カットフィルター・CLSフィルターは、厚みが1mmあり、スターショップの新改造(同じ厚みのクリアフィルターに入れ替えたもの)では無限遠が出ず、お客さんに返品された、とのことです。
 まぁ、安く手に入れられたことですし、直焦撮影専門機でもいいんじゃないでしょうか。

にしん目かたくちいわし

Re: タイトルなし
>阪神ファンいっこうさん

な、なんとここで新情報。 同じ厚みのクリア入れても無限遠が出ない場合も存在するのですね。
ならこのCLSフィルターは、ノーマル機に使用しても無限遠が出ない場合もあるのでしょうか。
それとはまた違う話なんでしょうか。 う~ん奥が深いですね。
暫くは直焦点仕様にします。  気が向いたらまるこうさんご紹介のアストロノミックのガラス買ってみます。
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にしん目かたくちいわし

40になりました。福岡県産
2009年子供の時以来20年ぶりに天文趣味を復活
2010 12/6 blogスタート

絡んで頂けると嬉しゅうございます
相互リンク大歓迎
がんばるばい!(゚Д゚)