からす座にあるアンテナ銀河NGC4038と4039 (Caldwell 60と61) 触角銀河とも呼ばれます。
上の隅のところです。
2013.3.12 3:17~3:34 EOS kiss D(改) 300sec×3 ISO 1600 RAW LPS-P2 FF
Vixen R200SS (f=800mm) Celestron Advanced-GT kenko50mmFinder(改)ガイド鏡+Watec WAT-250D
Deep Sky Stacker Adobe Photoshop CS5 FlatAide別称の由来であるアンテナ部分は写りませんでした。露出不足です。
下の方へ向かう根元の部分がかろうじてあるようなないような。
触角銀河という名前は、二つの銀河が衝突した結果、恒星・星間ガス・星間塵からなる2本の長いテイルが銀河本体から伸びて昆虫の触角のような外観を呈していることに由来する。二つの銀河の中心核は合体して一つの大きな銀河になる途上にある。一般に、ほとんどの銀河はその寿命の間に少なくとも一度はこの触角銀河のような大きな衝突を経験すると考えられている。―Wikiより
だそうです。
トリミング画像
触角銀河の内部では、銀河衝突による衝撃波で星間ガスが強く圧縮されるため、星形成が活発に起こっている。そのため、大量に生まれた若い大質量の恒星によって銀河全体が青い色を帯びている。また、これらの大質量星から放射される紫外線によって数多くのHII領域が形成されており、可視光の画像では鮮やかな赤色の星雲として写る。我々の銀河系も30億年後くらいにこの様にアンドロメダ銀河と衝突するそうです。
もしこのアンテナ銀河内に我々の様な生命体の生存する惑星があったら、どうなるのか?
― 答えは何も起こらない だそうです。
太陽の大きさを仮に1cmだとすると、地球の大きさは0.1mm 床に落ちてる埃の1粒みたいなものです。
それが1cmの太陽から1.2m離れた所を回っています。 それで重力的に釣り合っているのですから不思議な話です。
この縮尺でいくと、太陽から一番近い恒星であるアルファケンタウリまではなんと400kmくらいの距離になるそうです。
宇宙スッカスカwww だから銀河同士が衝突しても、個々の星同士の衝突はそれこそ天文学的な確率でしか起きないそうです。
ちなみに上の例だと、木星は大きさ1mmで太陽から6.2mのところ。 冥王星は地球から50メートルも離れています。
彗星の生まれ故郷とされるオールトの雲は太陽から10kmも離れたところにあるそうです。
何か図鑑で冥王星のすぐ外側にあるような画が多いのでそんなイメージでしたが、全く違いますね。
そんな10kmも離れた所から1cmの光の玉を目指して彗星がやってくるのです。 どんな話やねん。
孤独な旅を続けてやってきたパンスターズ彗星、残念ながらもう戻ってくることはありません。
暗いだとか期待ハズレだとか言わずに、こんな事を考えながら見るのもオツなものかも知れませんね。
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コメント
山口のじぃ
F4の300secで露出不足となると、私のヘロヘロ機材だと一夜一撮の構えが必要だ^^;
祝儀袋を見るとアンテナの伸びたこの銀河を思い出します(笑)
宇宙の大きさは、若いころ仕事で失敗をしたときに良く考えてました(笑)
あと、原子核と電子の距離なんかも考えてましたねぇ。余計に悩みましたけどね(笑)
2013/03/13 URL 編集
やまねももんが
本当に何も起こらないのかなあ?
確かに星同士の直接的な衝突はほぼ無いのでしょうが、、、、。
重力を支配するダークマターの正体が明らかになっていないので、思わぬ事が起こったりして。
アンドロメダ銀河との衝突、見てみたいです。
2013/03/13 URL 編集
ミッチー
スッカスカのくせに、小惑星とか衝突しちゃうし、ともかく思いも寄らないヤツらですなあ。くそー、とんでもないやつだから懲らしめてやりましょう。
で、このあたりも面白そうですね。この銀河、もうちょっと、大きくなりませんかね?
実は細かい銀河もほどよく写ってるような気がします。左下あたりとか。
2013/03/13 URL 編集
阪神ファンいっこう
右側中央の銀河も微妙におもしろい形してますね。
銀河レベルで時間や大きさを考えると、気が遠くなりますね。
2013/03/13 URL 編集
まるこう
ここ光害地ではそれ以上時間を延ばすと、真っ白けっけになっちゃいますね。何か良い方策はないものか。。
Hαならどうかなぁ・・・。
遠征に行ったら最優先で撮影したい対象です。
2013/03/14 URL 編集
にしん目かたくちいわし
実はNGC4027もそっと入れたのではなくて、試写⇒アンテナ銀河端に来ちゃったけどまぁいいか。面倒だし。
ってのが本当のところです(^^;
今回は前回出来なかった直焦点のウォーミングアップ的な感じでした。 撮影場所も光害のある近所での撮影ですし、皇座山なら結構写るのではないでしょうか。
ミクロとマクロ 考えていると訳がわからなくなりますね。 でも空想の時間が楽しくもあったり。。。
2013/03/14 URL 編集
にしん目かたくちいわし
こんばんは。
そうですね。本当に何も起こらないのでしょうか。
ひょっとすると銀河系は過去に衝突していて、私たちが今見ている天の川はアンテナ部分だった-ってな事もあるかもですね(笑
スッカスカの宇宙の筈なのに、その質量はどこからきているのか? 人間は全く凄くないですね。 全然分かっていない事が多すぎます。
逆立ちしてもアンドロメダ銀河との衝突は見れそうもないですね。
2013/03/14 URL 編集
にしん目かたくちいわし
そうですね。スッカスカの割には小さな粒みたいな連中が沢山いますね。
これは800mmですので、ミッチーさんの1000mmではもっと大きくなるでしょうね。 私の全く気合の入っていない撮影ではなくて、ミッチーさんの超然撮影ならアンテナ部分も写って、なかなか見ごたえのある大きさになるのでは。
左下。。。?
2013/03/14 URL 編集
にしん目かたくちいわし
はい、今回はテスト撮影でしたので、そのうちリベンジ対象です。 そのうち、そのうち、そのうち。
こうして銀河の多い領域は写野中央を外すと、思わぬ銀河が引っかかる事があります。
でも構図の再現性は0に等しいです。
上の例でいくと銀河系の大きさはどの位になるのでしょうね。 何万キロにもなってそれまた実感が湧かなくなりそうです。
2013/03/14 URL 編集
にしん目かたくちいわし
テスト撮影・なかなか光害あり・沈みかけ・低空モヤ・写野の端・・・ 色々悪い条件でやったので、気合入れて撮れば何とかなるかも知れません。
もう少しハッキリ大きく撮りたいですね。 テレコンかなぁ。。。
衝突している銀河は面白いですよね。 まるこうさんもぜひ。
2013/03/14 URL 編集