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「Mr.ミッチーとカタクチイワシは同じ流星を見たのか?」 その真実

「アンドロイドは電気羊の夢をみるか」みたいなタイトルですが、お付き合いください。

この2枚の写真を見てほしい。 同じ日に左は岐阜県中津川市と恵那市にまたがる根の上高原で、右は福岡県うきは市の山中で撮られたものである。
ぜひこちらもご覧いただきたい。⇒元マルジャ・バー管理人の、「誰が読んでるかわからないブログ」
orion1021.jpg
微妙に違うがほぼ同じ経路、同じ増光点。 これは同じ流星を別々の場所で捉えたものではなかろうか? 

検証していこう。 まずはこれらが撮られた時刻。 

左のミッチーさんの報告によると10/21の4:20頃、私が撮った右はExif情報より同日4:50となっている。
30分ほどのズレがある。 私のカメラの内蔵時計を調べてみると、つい最近合わせたので誤差は1分以内だった。
ご存知の通りカメラの内蔵時計はあまり正確ではない。暫く放っておけば30分くらい平気でズレてしまう。 ミッチーさんがExifから4:20と報告されたのなら、30分ズレたとしても何の不思議もない。

が、しかし、である。
疑問1 同じ流星がその様な広範囲で見られるのか?

この2枚が撮られた場所はgoogle earthによると、直線距離で約660kmも離れている。
2012y10m23d_153838707.jpg
一方、流星が光っている高度は上空約100km~70kmらしい。
コチラのサイトさんが、「遠く離れた所に住む恋人同士は、同じ流れ星を見る事ができるか?」という、少々ロマンティックな視点でこの疑問に答えてある。

オッサン二人でロマンティックも何も無いのだが、このサイトによると、「理論的には半径1000km以内なら可能」、しかし「現実的には半径100~200km」であるそうだ。
ロマンティック、言葉がいけない。 "夢がある"でどうだろう。離れた所に住むオッサンが同じ流星を見る―そう、夢がある。 

1000km、これは"離れた2人が地平線ギリギリに流星を見たとしたら"という理論値らしい。 
現実的な地平高度20°~30°が見えない視界だとその範囲はグッと狭まるらしい。

実際、増光しているうさぎ座付近はこの時間に高度30°付近にある。  しかし光跡はずっと高い高度の部分から写っている。 どう頑張っても半径100kmが関の山である。
仮に見えたとしても、一人が南の空低く見たのなら、もうひとりは反対側の北の空低くに見えることになるだろう。

同じ流星説は消えた。


疑問2 もっと高高度を飛ぶ、同じ人工衛星を捉えたのではないか?

当然見る対象の高度がもっと高い場合は広範囲から見える事になる。
高度100kmでは流星のように塵さえも大気との摩擦で発光しながら落ちてくる。
ISS国際宇宙ステーションは高度400kmと異常に低い高度を回っているが、これは落ちないようにスラスターで位置を調整しているため。
通常の低軌道(LEO)衛星だと約1000kmから2000km上空を飛ぶ。

仮に高度1000kmだとすると、この衛星はどの位の範囲から見えるのであろう?

厳密には地球は丸いので違うが、求める範囲の半径をL、衛星の高度をh、地球の半径をRとすると、以下の三平方の定理で大体求められる。
20121024a.jpg
ざっと計算して半径3700km ― これは期待が持てそうだ。

でもこれは先程の理論値。今回はうさぎ座の高度30°がわかっている。
図示するとこうなる。
20121024b.jpg
なんだ。直角三角形ではないか。これまた厳密には違うだろうが、この辺の長さの比は1:2:√3である。
1=1000kmなので、√3=約1732km  

半径1700km、これでも十分だ。
660km離れた2点でその視位置がズレているのも納得。


これで「おおっ~同じ人工衛星じゃん」と思ったアナタはダマされやすいかも。
「え? おかしくね?」と思ったアナタ、正解。

つづく。



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Comment

やまねももんが | URL | 2012.10.24 15:11 | Edit
こんにちは。

かたくちいわしさんの仰るように、同一流星の可能性はゼロですね。
2人の距離があれだけ離れていて、同じオリオン座付近に見えることはないでしょう。

画像をよく見ると、光跡?が上のほうにずっと伸びていますね。
人工衛星?が一時的に明るく光ったのでしょうか?

つづきを楽しみに待っています。
にしん目かたくちいわし | URL | 2012.10.24 17:53
>やまねももんがさん

こんにちは。
私も「もしや・・・」と淡い期待を込めて調べたのですが、同一流星の可能性はゼロのようです。
続きは同一人工衛星の可能性ですね。
やまねももんがさんは既におわかりかも知れませんが(^^)
ミッチー | URL | 2012.10.25 00:07
ありゃーーーーー、ダメっすか!
なんだかあまりの一刀両断ぶりにびびりました! 遠く離れたおっさんが同じ流星をみて願い事をしてもよいではないですか。

と、その前に、カメラの時間を調べてみましたが、ちゃんと合っていました…。
念のため、RAWデータの撮影日時も確認してみましたが、やはり4時20分。
ということは、同じ人工衛星ですらない?!

そういう結果なんでしょうか。
やばい、こちらのブログにいろいろ言い訳を書かねば!
にしん目かたくちいわし | URL | 2012.10.25 11:27
>ミッチーさん

残念ながらダメでした。 私の稚拙な文章になるべく説得力を持たせるために、いつものです・ます調をである調にしたため、余計に鬼の首を獲ったようになってしまいました。 ゴメンなさい。
なかなか断腸の思いでしたよ。

でも調べてみると、意外にもいい話に繋がりそうです。 文章中「660kmも離れている」と書きましたが、「なんだ、660kmしか離れてないのか。時速100kmで6時間半じゃん」とか思ってしまいました。(実際は10時間くらいかかるでしょうが) そう遠くはないんだと思うと、親近感があります。

さて、今日の記事は。 お楽しみに。


阪神ファンいっこう | URL | 2012.10.25 11:32
 ふむふむ。なるほど。650キロあまり離れているのか。流星説は消えた、かぁ。
 ん~、なになに? 求める半径をL、で、ルート………(´△`)Zzzz・・・。o○
にしん目かたくちいわし | URL | 2012.10.25 13:49
>阪神ファンいっこうさん

こんな冬の山中で寝たら凍死してしまいますよ!! 
  パパパパパーン
        ☆))Д´)
    _, ,_ ∩☆))Д´)
 ( ‘д‘)彡☆))Д´)
   ⊂彡   ☆))Д´)
        ☆))Д´)
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