昨夜は旧暦の7月7日 伝統的七夕の日です。
以前にもお伝えしましたが、現在使われているグレゴリオ暦の7月7日は日本ではちょうど梅雨の時期にあたり、なかなか天の川を見るチャンスはありませんが、旧暦なら天候のいい時期にあたります。

旧暦の7月7日は必ず上弦の月(半月)となります。 仕事が遅くなり丁度0時前頃外に出ると、半月が今にも街に沈んでいくところでした。
この弧を下にして沈む月を船に見立てて、織姫が天の川を船に乗って彦星に会いに行く(逆のパターンもあり)といわれています。
仕事が長引き、深夜0時前に外に出ると、ちょうどその月が街に沈んでいくところでした。
急いで帰り支度をして撮影に向かいました。 少し遅くなってしまい、天の川は大きく西に傾いてしまいましたが、なんとかその姿を撮ることができました。
沈む月の姿も撮りたかったです(>ω<)

もうひとつ別バージョンの話もあります。
年に一度だけ会うのを許された二人ですが、雨で天の川が増水して渡れません。 織姫は月の船人に乗せてほしいと懇願しますが、船人はにべもなく断ります。
織姫が悲嘆に暮れていると、カササギの群れがやってきて、天の川の上に翼で橋を作ってくれる―というお話。
そんな優しいカササギくんのお姿は
コチラこの話もいいですねぇ。 船人はケチケチせず乗せてやれよ!というツッコミもありますが。
先程の織姫が船に乗るのか?彦星が船に乗るのか?という話ですが、月の動きにヒントが隠されています。
七夕前、数日の月の動き(毎日同じ時刻20:00の様子)

月は天球上を西から東へと動いていきます。 7月7日頃ちょうど半月が天の川を渡るのです。 昔の人はこれを見て、天の川の西側に居る織姫が船に乗って彦星に会いにいくのを想像したのでしょう。 素晴らしい観察眼ですね。
太陽や月・星が地球の自転によって東から西に沈むのは我々も皆知っていることですが、月の公転による西→東への移動はちょっとやそっと見ただけではわかりません。
またそれをロマンティックな話にからめるあたりが心にくい(^ω^)
そう思って写真を見ると、織姫は天の川から少し離れたところに居るのに対して、彦星は川の側ギリギリに立って、織姫の到着を今か今かとソワソワしながら待っているようにも見受けられますね。
↓撮影の励みになりますのでどちらか一押ししていただけるとうれしかです鯛(゚Д゚)
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コメント
阪神ファンいっこう
いつもの調子で大阪弁にしたら、夢のかけらもなくなってしまいそうですね。
『なんや、織姫のやつ、おっそいなぁ。また途中で寄り道してるんちゃうか?』なんてね(笑。
夏の大三角形を説明するとき、よく、はくちょう座の十字の部分を相合傘に見立てる、という話をします。ゲスでげす。
2012/08/25 URL 編集
やまねももんが
望遠鏡も双眼鏡も、ましてやカメラも無い時代の人たちのほうが、よっぽど自然をじっかりと観察しているのですね。
同じ時刻で見ると月が西から東に移動していくということを、現代ではほとんどの人が知らないのではないでしょうか?
この写真、とても不思議に思えるのですが、、、。
これコンポジットしていますよね。
左上と右下だけ星がずれているように見えます。
しかも隅にいくほどずれが大きくなっているように見えます。
どうしたらこうなるのだろう?
2012/08/25 URL 編集
にしん目かたくちいわし
そんな大阪弁でも「あら素敵」ってなっちゃう殺し文句って何ですか?
相合傘ですか。いいでげすねー。 今度使わせてもらいまそ。
2012/08/25 URL 編集
にしん目かたくちいわし
こんばんは。
はい、私も「そうだったっけ?」って一瞬なってしまいました。 丁度7月7~8日位に半月が天の川を渡るのですよね。 場所はベガ―アルタイル間ではないですが。 昔の人は本当によく見ていますね。
バレましたか。実は1枚撮影後、2枚目からは星が軌跡になってしまいました。モータードライブの電池が切れたのかと思って交換後再度撮影しましたが、また軌跡になりました。 よくよく見ると赤経クランプがモータークラッチに干渉して動作不良を起こしていました。 それに気づくまで結構間の開いたコンポジットなのです。 何がどうなったのかはわかりませんが、綺麗に重なりません。 不思議です。
2012/08/25 URL 編集
まるこう
最近どっかのページの記事を見かけましたよ。
どういう仕組みかよくわかりませんが・・・・。
2012/08/27 URL 編集
にしん目かたくちいわし
後で気づいたのですが、星が軌跡になったということは追尾できていないのです。 広角なのであまり気になりませんでしたが、DSSが吐き出した画像は全体的に重なってない部分があったので、少しトリミングしました。
魚眼なので当然隅にいけばいくほど収差があります。 追尾できてないので構図が少し変わりますので、各々星単位で見ると収差の出かたが少し変わってくるのですね。 そりゃ重ならない筈です(^^;)
2012/08/27 URL 編集