ペルセウス流星群も金星食も雨や雲に祟られて全敗でした。 日頃の行いですかねHa,ha,ha・・・
さて、やまねももんがさんやいっこうさんのブログを見て気づいた事がありました。
関東にお住まいのお二方ともアブラゼミの写真をアップされています。
ところが私の家の周りでは、最近アブラゼミを見かけるのが稀で、クマゼミばかりです。
しかし子供の頃はアブラゼミばっかりでした。 あとニイニイゼミや夏の終わりにはツクツクホウシなど。
日本本土では最大の種であるクマゼミは、それこそ子供にとっては憧れの的で、幅広で逆三角形の黒々とした姿を夢中で探したものです。 やっと見つけても木の高いところに止まっていてなかなか届かず、友達と肩車したり、虫取り網を長い柄の物に改造したりして遊んでいました。

最近いつもこいつらに起こされます。 もう煩いのなんのって、騒音レベルです。
部屋のすぐ前にあるモミジの木の手の届く範囲に3匹くらいいました。 そりゃうるさい筈です。
ほぼ日本全国に生息する温帯型のアブラゼミに対して、亜熱帯型のクマゼミ。 私の子供の頃に比べてのこの急激なクマゼミの増加は、地球温暖化の証なのか?と調べてみたら意外な事がわかりました。
近年、関東以南の都市部ではアブラゼミとクマゼミの割合が、アブラ>クマ だったのが アブラ<クマ に変わっている場所が多いそうです。 以前は全く見られなかった金沢や札幌といった寒い地方でも見られることがあるそうです。
札幌?温暖化か?と思いきや、これは他所から運んできた樹木を人工的に植樹する際に木の根元の土にクマゼミの幼虫や卵がすでにいた場合だそうです。 ご存知の通りセミの幼虫は何年間も(気候の影響が少ない)土の中で過ごすので、10年間くらい発生したかと思えばその後居なくなったりするそうです。
また習性による差もあるようです。 鳥に襲われたとき、アブラゼミは近くの木に身を隠そうとするのに対して、クマゼミは遠くに飛んでいくそうです。 都市化の進んだ街路樹などでは、アブラゼミが身を隠すほどは生い茂っていないので結果的に食べられる率が高くなるそうです。
実際にアブラゼミの死骸を集めて調べてみると、9割が鳥による捕食だったそうです。 クマゼミは郊外ほど鳥の捕食による死亡率が上がるそうです。
言われてみると子供の頃虫取りをしていて、アブラゼミは一回捕まえ損なってもすぐ隣の木に移ったりするのでチャンスがありましたが、クマゼミは遠くに飛んでいくので追いかけて結局見失うパターンが多かったように思えます。
温暖化の影響や、都市緑化の影響、両者の危機回避行動の違い、いろいろな原因が複雑に絡まりあっているのです。 ついつい最もわかり易く単純な クマゼミの増加=温暖化 という図式を思い描いてしまうのですね。
クマゼミの増加が温暖化だけが原因でない証拠に、近年鹿児島市ではクマゼミが急速に数を減らしているそうです。 これまた複雑な原因があるのでしょうね。
そういった分かりやすく、民衆受けしやすい情報に惑わされない事が大事ですね。
以下はアブラゼミとクマゼミとは全く関係のない話なので、切り離して読んでくださいね。
環境先進国であるドイツは近年太陽光発電を強力に推し進めてきましたが、6月末に太陽光発電による買い取り価格を20~30%引き下げるなどの政策転換を発表しました。 コストの割に発電量が小さすぎて、電気料金の半分が買取りに要する補助金になってしまったそうです。 つまり全消費量のほんの数%を発電するために電気料金が倍になってしまったということです。 シュピーゲル誌は「太陽光はドイツ環境政策の歴史の中で最も高価な誤りになる可能性がある」と指摘している。とあります。
Yahoo!ニュース 「ドイツの電力事情=理想像か虚像か3」なんてこったい。
小国ならともかく、日本やドイツのように電力を大量に消費する工業先進国では、太陽光発電はどんなに頑張ってもその発電量は小さすぎるのでしょう。
福一の事故を受けて、原発脱却をいち早く決めたドイツでは、現在原発関連技術者の海外流出が続いているそうです。 完全廃炉には10年や20年といった長いスパンが必要であるのに対し、このままでは自国技術での廃炉もままならない事態になる可能性もあるそうです。
エネルギーシフトってただの夢物語なのでしょうか? 分かりやすいキャッチコピーだったのでしょうか?
原発による汚染の影響を小さく言うと一方では"命にはかえられない"と言われ、大きく言うともう一方から"風評被害"と言われます。
ん~我々は一体どうしたらよいのでしょうね。
↓撮影の励みになりますのでどちらか一押ししていただけるとうれしかです鯛(゚Д゚)
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コメント
やまねももんが
子供の頃は、よく捕まえたのはニイニイゼミでした。
比較的低いところにとまっていたからです。
でも、最近はあまり見かけなくなりました。
アブラゼミは昔も今もよく見かけます。
昔よりも低いところにとまるようになったのか、最近は手でも捕まえることができますね。
ミンミンゼミもずっといます。
これが鳴き始めると夏真っ盛りです。
木の高いところにいるので、なかなか捕まえられません。
クマゼミはシュワシュワと鳴くやつですよね。
子供の頃はいなかったと思います。
数年前はよく鳴き声を聞きましたが、今年は聞かないですね。
夏も終わりになるとツクツクホウシですね。
これは警戒心が強くて捕まえられません。
そしてヒグラシ。
盛夏を過ぎると朝晩に鳴き声が聞こえますが、姿を見たことはないです。
確かによく見かけるセミの種類が変わってきたと思います。
原因は複雑なんでしょうね。
2012/08/15 URL 編集
阪神ファンいっこう
セミについては、調べれば調べるほどおもしろいことがいっぱいでてきますね。ミンミンゼミには方言があるとか、ミンミンゼミといクマゼミは同時になかないとか。WIKIをめぐるだけで、夏の自由研究ができそうです。
そういえば、私が子供の頃は、『昆虫採集セット』という、注射器と、赤と青の謎の液体のはいったものを毎年買っていた気がします。今思えば、すごく危険なセットですよね。
2012/08/15 URL 編集
にしん目かたくちいわし
おはようございます。
ニイニイゼミは本当に見なくなりましたね。
半ズボンに白のランニングシャツ、麦わら帽に虫取り網と虫かごを持った、絵に描いたような子供って今はいるのでしょうかね? 今考えたらあんな格好でよく虫取りをしたものだと感心してしまいます。
蚊や虫によく刺されて体じゅう掻き毟って傷だらけでした。 それでも真っ黒に日焼けしてたのであまり目立たなかったのでしょうか。
ヒグラシやカジカの鳴き声は、それこそ山間部に行かなければ聞いたことがない気がします。
当然声はすれど姿は見たことないです。
昆虫ってとても環境の変化に敏感なんですね。 水面をクルクルまわっているミズズマシとか殆ど居なくなってしまったらしいです。
2012/08/15 URL 編集
にしん目かたくちいわし
普段色々な記事を読んでいて、全く関係のない2つの話を結びつけて関連があるように思わせる記事は如何なものか? と思っていたのですが、自分が書いてしまって途中で「あれっ?」ってなってしまいました(笑
今はネットで一発で調べられるのでいいですね。 でもそれが本当かどうかわかりませんね。 簡単に調べられる反面、自分で考えて推測するのが難しくなってきているかも知れませんね。
ありました。やってました。 あの謎の赤と青(緑だったかな?)の液体。 あれ大人が注射器を悪い薬を打つのに使うので販売中止になった―という噂を聞きますが本当はどうなのでしょうね。
今は昆虫採集って推奨されていないそうです。 「残忍だ」とか「イジメに繋がる」とか「環境保全」とか言っちゃってるそうです。 それで今は「観察しよう」だそうです。 もう何がなんだか。
2012/08/15 URL 編集
まるこう
今は珍しくないみたいですね。
全く関係のない話を強引に結びつけるのは、朝日の天声人語などの1面のコラムによくありますよねぇ。産経新聞などはすごく強引にこじつけたりします。
捕虫網を持ってウロウロしている子供を見かけません。うちの息子なんか、大の虫嫌いですよ。どうしたもんだか・・・。
2012/08/15 URL 編集
にしん目かたくちいわし
昔は鳥取にクマゼミは居なかったのですね。日本海側とはいえ、西日本なのでちょっと意外でした。
雄の腹側の肺みたいなのが山吹色なのがカコイイです。
オスは鳴くので見つけやすいですが、メスがこれまた見つからなくて、昆虫採集で難儀した思い出があります。
私は大きなゲンゴロウとタガメが見つけられなくて憧れでした。
そうなんですよ。記事を書いたあと読み返して、私も「新聞のコラムかよ!」と思ってしまいました。
いやはやお恥ずかしい。 コラムにしては長いですから纏まっていないのでしょうね。
今考えると、ダンゴムシ転がしたり、ジグモの巣を引き抜いて友達のクモと喧嘩させてどっちが強いか競ったり、セミやトンボに爆竹を仕掛けて飛ばしたり、よくあんな事ができたものだと思います。
まるこうさんちのJr.君はもう中学生だし、虫が嫌いでもいいかもですよ。
2012/08/16 URL 編集