スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

で結果は? Androidアプリで星雲・星団の導入 その3

Androidの「google sky map」やiPhoneの「sky walk」「星座表」「i-ステラ」などのアプリを使って、望遠鏡で星雲星団の導入支援、ファインダーがわりにならないか? という大人の夏の自由研究 その3最終回です。

昨日は望遠鏡とスマートフォンを設置したところまでいっていました。


光学系を整理しておきます。

【主鏡】 Vixen 口径102mm 焦点距離1000mm 屈折式 アクロマートレンズ
【アイピース】 Celestron PL32mm 倍率31.2倍 見かけ視界50°(だったかな) 実視界1.66°
【ファインダー】 Kenko 50mm 9倍 実視界4.8°

【スマートフォン】htc ISW12HT
【アプリ】 google sky map

1000mmの焦点距離では31.7mm径のアメリカンサイズアイピースの限界に近い実視界だと思います。
星図を見ながらの捜索は2°は欲しいですね。 となると広視界の2インチアイピースしかありませんが、一般的ではないでしょうからこの選択です。


先ずは入れやすそうな牛飼い座のアルクトゥルスを望遠鏡の視界中央に入れます。 ファインダーの軸もしっかり合わせます。 google sky mapを起動し、2本の指で画面をピンチアウトしてなるべく拡大。 その画面中央にアルクトゥルスがくるようにホルダーの向きを微調整します。
s2-IMG_7576.jpg
画面がボケているのはカメラを持つ手がブレているのもありますが、画面の表示も動かしていないのにプルプル揺れるのです。
ホルダー選びも大事ですね。 まず向きが変えられる事。 しっかりその位置をホールドできること。
アマゾンのレビューなんか見ていると「接合部がゆるくて、重みでカックンと向きが変わってしまう」というものもありました。


それではヘルクレス座の球状星団 M13を導入してみましょう。 望遠鏡を動かしてスマホの画面中央にM13がくるようにします。 ↓はまだちょっとズレています。 恒星は白い丸、天体はグリーンの丸で表示されてわかりやすいです。
s2-IMG_7580.jpg
中央に持ってきた後、アイピースをのぞくと・・・・ M13はありません(^^;)

もう少しわかりやすい肉眼でも見える星にしましょう。 北斗七星の柄の先、アルカイドをスマホ画面に導入っと・・・
やっぱり視野には入ってません。 ファインダーには・・・入ってない! 先日のビニールテープで固定した人の「10°はズレて使いものにならない」というのは強ち嘘ではなさそうです。

もう一回別の星で。 白鳥座のデネブを入れて
s2-IMG_7577.jpg

わし座のアルタイルへ
s2-IMG_7579.jpg
やっぱり入っていません。 今度はファインダーには入っていました。

もっと近い距離同士なら?
こと座のベガから→同じこと座のM57 環状星雲
今度は視界隅に入っていました。 少し動かしてM57を中央に持ってきてあげます。
「成功? んこの距離なら当たり前といったところ。 相変わらず小さいなぁ・・・ これは見た事ない人は見逃すわ」

そのままこぎつね座 M27 亜鈴状星雲へ。
やっぱり入っていません。 見覚えのある星の配列が見えたので少し動かして導入します。 視野1つ分くらいズレていました。
「ん~ これでは導入支援とは程遠いなぁ・・・はぁ・・・OTL」


半ば諦めながら次はカシオペア座。
今度はgoogle sky mapはそれほど拡大せずに、画面にはカシオペア全体と周りが少し入るくらいにしました。
δ星を入れ「導入は正確にできなくても、ある星から目的の天体の方角は画面を見ながらわかりやすな」と散開星団M103の方向へ動かします。 
スルスルスルー 「あ。あった。」 ぼんやりした星雲状にM103が視界に入ってきました。
「これも近いからね。 近くならいけるのかな? でもM52は無理だろうなぁ」
また画面中央付近にM52を持ってきます。
「入ってはいないけど、近くにいる筈。クランプフリーのままクルリと回転させるように・・・あ。 M52だ。」わずか10秒ほど。 もちろんシャボン玉星雲は見えませんが。

「ん!? もしかして?」
2012y07m25d_154012420.jpg

「ちょっ!おま…もう一回M13!! あくせjikこ・・・」

M13をスマホ画面の中央付近にくるように望遠鏡を動かして、その周囲をクランプフリーのままグル~っと・・
「あった~!!! M13」 ←ほんの15秒くらいで発見
2012y07m25d_135016942.jpg

「もう一回!M92!」→「あった~!」

M51 子持ち銀河は? → これは淡過ぎました。見つからず。この場所で銀河は厳しいか?

M10M12M14」→ 「キター!キター!キター!」
2012y07m25d_135120495.jpg

私のアプローチが間違っていました。 なるべく導入させようと画面を強拡大してやっていましたが、どうせそんな精度はないのですから、少し引き気味の画面(星座が1個入るような)で目的の天体を大体画面中央に持ってきて、さらにクランプフリーのままその視野の周りを円を描くように少し探せば大抵入ってくるのでした。

かなり近いところまで来ているのです。

明るい星が近くにあればそれを先に導入して、望遠鏡の動かす方向もわかり易いです。

このあとも短時間で10個程のメシエ天体を次々と導入できました。 街灯が明るいこの自宅前のスペースでは、到底見つけきれなかった天体も楽々でした。 射手座やへびつかい座なんて1~2星しか見えません。

少しコツを掴む必要がありますが、これは「導入支援」と言っていいのではないでしょうか?
先日の成果ターゲットでいうならば、星3つには少し届かない、星2.8という感じ。


確かに暗い天体・淡過ぎる天体は難しいです。 これだけでおとめ座銀河団も同定は不可能でしょう。
光害地では銀河は無理でしょう。星雲も大型で明るいもの以外は無理だと思います。 散開星団・球状星団・惑星状星雲ならなんとかなりそうです。

私が「その天体を過去に見た事がある」というのも大きいです。 全く眼視のイメージがつかめていないと、見過ごす可能性が高いからです。
もしこの記事を見て「ほとんど星雲・星団を見たことがないんだけど、私もやってみよう」と思われた方がいるなら、お持ちの望遠鏡同じくらいの口径の望遠鏡を使って描かれたスケッチをご覧になるのをオススメします。 

もう何度か検証してみる必要があります。 もっと暗くて星の綺麗な場所や、望遠鏡を触った事のない人ならどうか?などなど。
起動直後より暫く経ってから精度が上がったような気がしたので、もしかすると昨日の記事のGPS信号の測定が終わって精度が上がったのかも知れませんね。



もうひとつ考えついた事があります。
この「近いところまでいくけど、精密ではない」というのを逆手にとってはどうでしょうか?

例えば観望会で「こちらが導入した天体をお客様に見せる」というパターンが多いかと思います。
お客様の人数にもよりますが、大きな施設で沢山の望遠鏡がない限り、お客様に導入してもらうってあまりないと思います。 あるとしたら講習会みたいなものを受けてもらって、ファインダーの合わせ方から教えて…という感じ。 または月や木星など見つけやすい天体のみなど。もちろんそれが王道で、いずれは避けて通れない道ですが、もう少し簡単に気軽な方法を。

これがある程度実用可能なら「実はみなさんお持ちの方も多いと思いますこういったスマートフォンで、比較的簡単に天体の導入ができるのです」とか言って、小型のフリーストップ屈折経緯台で導入体験なんてのはどうでしょう? 

目標天体のイメージを持ってもらうために先に見せておくのもいいですね。「では今見て頂いたM13を、今度は皆さんが望遠鏡を操作して導入していただきます。」とか。 「えー!! 壊しそうで怖い」とかいう反応が返ってくると思いますが、簡単な操作方法とある程度の方向を説明して、あとはスマートフォンの画面中央にM13を大体持ってきて、ぐるりと円を描くように・・・
きっと「あっ!あったー!!」 とか歓声が聞こえると思います。 多分この方法なら小学4~5年生でもできるのではないか?と思います。

自分で操作して「これなら私にも僕にも出来そう!」と思ってもらえればしめたものです。
月面や木星などを自分の携帯で撮影してもらうって人気だそうですね。 どこにでもある携帯電話を使うというのはある意味キーワードであるような気がします。

他の機種やアプリの組み合わせではどうか気になるので、スマートフォンをお持ちの方、ぜひ挑戦して頂いて結果を報告していただけたらうれ鹿です鯛(゚Д゚)
にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へ
にほんブログ村



<HOME>
関連記事
スポンサーサイト

Trackback

Trackback URL
http://katakuchiiwasi.blog129.fc2.com/tb.php/594-4248313c

Comment

やまねももんが | URL | 2012.07.25 20:35 | Edit
こんばんは。

大人の夏の自由研究、凄すぎます。
起承転結があって、とても読み応えがありました。

最後の逆転打、良かったですねえ。
そして逆手にとった提案、これはうけること間違いないでしょう。
やはり自分で見付けたいですよね。

これだけ出来が良いと、第2弾,第3弾が楽しみです。
へへへ。
悠々遊 | URL | 2012.07.25 21:44
観望会の手伝いをすることがありますが、確かにこちらがお膳立てして「見てもらう」のが、一般的ですね。
しかし、こういう方法があるなら「触って、自分で導入する」体験型の観望会も、敷居が低くなるはず。
良い時代になりましたね。
ミッチー | URL | 2012.07.25 23:47
ついに衝撃的なオチが! と思ったら成功してるじゃないですか!
にゃーるほど。これは経緯台使ってる人の方が喜ぶかもしれないなあ、と印象で推測します。経緯台の操作感とマッチするような気がします。
飴野天機 | URL | 2012.07.25 23:52 | Edit
キタ━━━━(°Д°)━━━━!!!!

こんばんわ、いわし様。

こんな使い方もあるんですね~
私の古い望遠鏡も、もっと活躍出来そうですw
iphoneで試してみます。

ポチ
まるこう | URL | 2012.07.26 00:33
EMS式双眼鏡で有名な鳥取の松本さんもHPにiPhoneのStarmapPROで実験されていましたよ。
http://www.page.sannet.ne.jp/mazmoto/tdiary9.htm#0003

傾斜計としてはよい精度が出るようです。

観望会での使い方いい!!!
阪神ファンいっこう | URL | 2012.07.26 10:43
 あれ? 昨日コメントしたはずなのに……。
 再度。
 
 ばっちりじゃないですか! オチとしては、ミッチーさんのおっしゃるとおり、なんかやらかした方が面白かったのですが(笑。 いえいえ、失敗を望んではいけません。
 iphoneのStarWalkというソフトには、内臓カメラを使ったアライメント(キャリブレーション)の機能があります。これを使えば、もしかして、高倍率での導入支援が可能かもしれません。飴野天機さんに期待です。
 また、iphoneを使ってワイヤレスで望遠鏡を制御することもできるみたいです。
http://telescodeliver.blogzine.jp/kousakukoubou/2011/09/iphonetelescope.html
 これはまるこう氏に期待ですね。

 なにはともあれ、自由研究、おつかれさまでございました。
にしん目かたくちいわし | URL | 2012.07.26 11:23
>やまねももんがさん

こんばんは。
「おお!これはいける」と、ちょっと興奮気味に書いてしましましたが、1回の実験で確定するわけにもいきませんね。 
複数回やって安定した結果が出ると、観望会でも使えるのですが。
「このスマートフォンで・・・」→「あれ?無い、無い」では格好つきませんから(笑)

えっ?「第2弾,第3弾」ですか? 何のアイデアもないですよ(^^;)
にしん目かたくちいわし | URL | 2012.07.26 11:29
>悠々遊さん

そうなんですよね。こちらも効率よく「なるべく沢山の天体を多くの人に見てもらいたい」と思うので、どうしてもお膳立て形式になってしまいますよね。 
指向性に関してはもう少し検証する必要があるみたいです。 最初はファインダーにも入らないくらいズレてましたから。 でもこういうのも技術の進歩とともに少しずつ改善されていくのでしょうね。
にしん目かたくちいわし | URL | 2012.07.26 11:32
>ミッチーさん

たまたま成功しただけなのかも。 でもココで全く失敗していたら「もう一度」とはならないのでたまたまでも良かったです。
私も経緯台での運用を主に考えています。 ドブとかもいいですね。
今回「円を描くように」捜索しましたが、経緯台なら「四角を描くように」でもいいですね。
にしん目かたくちいわし | URL | 2012.07.26 11:35
>飴野天機さん

こんばんは。
キタ━(゚∀゚)━!のですが、ひょっとすると、ひょっとするかも。
ちょっと仮説があります。 
また検証したいです。  
iPhoneユーザーの期待が飴野さんの方に・・・
にしん目かたくちいわし | URL | 2012.07.26 11:37
>まるこうさん

これは重要な情報ありがとうございます。
この松本さんのを読んで、とある仮説が浮かびました。
また実験します。 ってかあれから晴れません。
ずっとモヤがかかったような空です。 気温だけ蒸し暑くて最悪です。
にしん目かたくちいわし | URL | 2012.07.26 11:43
>阪神ファンいっこうさん

ありがとうございます。
「何かやらかす」いいですねー。 スマホがホルダーから外れて落下、液晶が粉々に。とか面白いでしょうねぇ(棒)
「内臓カメラを使ったアライメント(キャリブレーション)の機能」>これはすごい。
「iphoneを使ってワイヤレスで望遠鏡を制御」>これまたすごい。
皆さん流石ですねぇ。色々情報持ってます。

飴野さん、まるこうさん、そしていっこうさんに期待です(^^)
最終回にしようかと思いましたが、今後も検証していきます。
sugitetu | URL | 2012.07.26 14:49
スマホのアプリを使った導入支援いいですねえ。
特に、私のように自動導入のないポタ赤で星座早見盤だけが頼りの素人にはとても便利そうに見えます。
残念なのは、ワタクシ、スマホどころかケータイすら持ってないということでしょうか(笑)
にしん目かたくちいわし | URL | 2012.07.26 16:07
>sugitetuさん

ってなると、sugitetuさんは撮影の時手動で導入されているのですか!?
もの凄い精密導入ですね。 前から思ってたんですよ。「いったいポタ赤でどうやって構図を決めているのだろう?」と。 
これが鳥撮りで鍛えた技ですね。お見逸れいたしました。m(_ _)m
Comment Form
公開設定

プロフィール

にしん目かたくちいわし

Author:にしん目かたくちいわし
40になりました。福岡県産
2009年子供の時以来20年ぶりに天文趣味を復活
2010 12/6 blogスタート

絡んで頂けると嬉しゅうございます
相互リンク大歓迎
がんばるばい!(゚Д゚)

最新記事
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
星空指数
GPV気象予報
ブログランキング

FC2Blog Ranking ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

アクセスランキング
[ジャンルランキング]
写真
361位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
120位
アクセスランキングを見る>>
サイト価格ランキング
  
FC2カウンター
検索フォーム
calendar
カテゴリ
リンク
このブログをリンクに追加する
RSSリンク
QRコード
QR
ブロとも一覧

しんどい時はしんどいんじゃー!!無理すんなよな
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

フリーエリア


ヤフオク!
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。