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星雲・星団の導入に強い味方

今日は天体観測に役立つ本のご紹介。 

浅田英夫さんが書かれた星雲星団ウォッチング―エリア別ガイドマップです。

昨日Mr.Hiro氏が「この本いいよ~」と持ってきてくれました。

内容は小口径でも比較的見やすい199天体を星図と写真で紹介。ここまでなら普通ですが、一般的な双眼鏡やファインダーの視野7°の視界が図示されており、「○○星からこう探す」みたいな導入方法が書かれています。
s-IMAG0051.jpg
右側のその7°のファインダー図は9.5等星まで書かれており、空の暗い場所で50mmのファインダーでも十分対応。
正立図なので、普通のファインダーの場合は本をひっくり返さないといけないのが珠に傷ですが、わかり易く威力を発揮してくれそうです。

天体観測を始めようとして、最初に躓くのが「月や土星や木星、金星見て感動。昴やオリオン大星雲M42も綺麗だった。だがその後が見つけられず、いつの間にか望遠鏡はタンスの肥し」というパターン。

本書の中にも「肉眼で見えるか見えないかの星雲・星団を望遠鏡の視野に導入するのは、慣れていないビギナーにとって至難の業だ。 かくいう私も30分、1時間と探しても見つけることができず、涙を呑んだことが何度もあった。」と書かれています。

かく言う私もそうです(^ω^;) 

現在流行の自動導入も良いですが、最初から高価な自動導入望遠鏡を買うのも戸惑いますし、それに目的の天体をやっとの思いで自力で見つけた時の喜びは何にもかえ難いです。 そして自力で一度見つけると、次からはひょいと簡単に見つける事が出来るようになります。

自動導入で簡単に見つけてしまうと「あぁ、そう・・・へぇ~ ボッーとしてるだけだね。 ふーん(終了)」と何の喜びもなく終わってしまう事も多々あります。

初版は1996年なので15年以上前ですね。 それでも支持され続けている事を考えるとバイブル的な意味を持つのかもしれません。
諦めてしまう前にこの本があったら・・・ そんな本だと思います。



※追記:
この本には「えっ!それ見えるの?」というような天体も書いてあります。 十分に暗い空が望める場所なら効果抜群ですが、初心者で中光害地なら同じ著者の星雲星団を探す (はじめての天文シリーズ)(絶版 中古本のみ)か星雲星団ベストガイド―初心者のためのウォッチングブックがいいかも知れません。

 


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コメント

やまねももんが

こんにちは。

こちらは少し前まで雷雨でした。

その本、私も活用していますよ。
初版第1刷です。

浅田さんは、他にも本を書かれているのですね。

にしん目かたくちいわし

Re: タイトルなし
>やまねももんがさん

こちらも大気の状態が不安定そうな気がします。 外の天気は全く見えないですが(汗)

やっぱりベテラン御用達の本ですね(もちろん初心者の方にも)
思いつきもしませんでしたが、7°のフィールドは望遠レンズでの撮影にも役立ちそうですね。

Hiroさんの本も初版第1刷でした。
絶版のほうの「星雲星団を探す」は、値段が徐々に上がっているそうです。 

飴野天機

こんばんわ、いわし様。

こんな本があったのですかw
知りませんでした。
これは是非欲しいw
欲しいものリストに登録しました。

全然関係ないですが、
浅田真央と勘違いしました。

ポチ。

阪神ファンいっこう

 考えてみると、SXW赤道儀を手に入れて以来、自動導入以外で天体を導入した事がありません。……現代っ子です。
 本当はこうやって探すのも楽しい作業なんですよね。わかってはいるんですが……。

にしん目かたくちいわし

Re: タイトルなし
>飴野天機さん

こんばんは。
私も話には聞いていたのですが、実際見たのははじめてで、現に使っている人が「いい」と言うのですから間違いないでしょう。
浅田真央さんだったら凄いですね。スケートもできて天体観測もやるのかとwww 超人?

にしん目かたくちいわし

Re: タイトルなし
>阪神ファンいっこうさん

私もA-GTになってから自動導入ばっかりです。 アライメントしないと追尾もしてくれないので「そりゃアライメントしたら自動導入使うだろう」という話になります(笑) SP赤道儀でたまにやるくらいです。
やってないとできなくなりますね。 そう言えば前使っていらっしゃったポルタⅡの使い心地はどうだったでしょうか。  いつか望遠鏡の選び方などの記事も書いてみたいです。

まるこう

私はステラナビゲーターで導入してます。一度使うともうやめられません。

でもでも、
こういう本を見ながら手動で導入したい。猛烈にしたい。
でも、望遠鏡というか赤道儀の挙動がよくわからないのです。コントローラの十字キーと動く方向、おまけにファインダーは正立じゃないからさらに混乱します。

ミッチー

こ、これは! わたくしが勝手に「大先生」と崇める浅田さんじゃあないですか!
僕は「星雲星団ベストガイド」の方が好きで、これは「名著」だと思っています。とはいえ自分では持ってないのですが(笑)図書館で何度借りたか分かりません。だって、いつも誰も借りてないもの。
「星雲星団ウォッチング」は1回くらいしか借りてないですが、これのおかげで、何かの星団を(笑)ウォッチングすることができました。
でも、こういうのでも手動導入するのなかなか難しいですね。前書いたように、「自分がどこをどれくらいの範囲で見ているのか」が体に染み付いてないですからー。
我が中部地方を代表する天文の先達として、浅田さんのことは尊敬しています。たまに近所で講演会とかしているようなのですが、いつかは必ず行きたいと思ってます。

にしん目かたくちいわし

Re: タイトルなし
>まるこうさん

部屋の中から撮影できるってのがいいですね。 やめられないでしょう。
どうしても忙しい生活の中で効率良く撮影したり見ようと思うと、いちいち探してなんかいられません。
でも手動で探しながらを例えると、旅行で言えば飛行機じゃなく「ゆったり列車の旅」みたいなものですよね。
ベテランの方は「自動導入よりオレの手動が圧倒的に早い」と仰いますが。。。(汗) 

望遠鏡の挙動については慣れしかないですよね。 あ。そう言えばEQ-6Proはアライメントしなくても追尾してくれますか?

にしん目かたくちいわし

Re: タイトルなし
>ミッチーさん

そんなミッチーさんの大先生の著書を勝手に私が紹介してしまってスミマセン(^^;)
でもミッチーさんのお墨付きももらえましたので、この記事を見て購入しようと思った方はラッキーですね。
私は「ベストガイド」のほうは見た事がないのですが、機会があれば見てみたいですね。

講演会もされているのですね。それは見に行きたい。 でも遠いのでミッチーさんよろしくお願いします。
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にしん目かたくちいわし

40になりました。福岡県産
2009年子供の時以来20年ぶりに天文趣味を復活
2010 12/6 blogスタート

絡んで頂けると嬉しゅうございます
相互リンク大歓迎
がんばるばい!(゚Д゚)