今まで何度か挑戦し続けた南十字星のガクルクス。
しかし、予想外の困難さに期待は脆くも崩れさった。
不可能ではないか? そんな声さえ出始めた。
これはそんな困難に挑戦し続けた、一人の男の物語である― ♪風の中のすばる~ 砂の中の銀河ぁ~
みんな何処へ行ったぁ~
(中略)
地上にある星を 誰も覚えてはいない
人は空ばかり見ぃてる~
時々コメントをくださる飴野天機さんのブログのマネから始まりましたこの企画、題して「プロジェクトG(Gacrux)」
地平線上に顔を出す正に「地上の星」
太字のところは某番組のナレーションさんの声で脳内再生してください。
もっと南へ行けば、高い所へ登れば、簡単に見れるかもしれない。
しかし、誰でも行けるような所から撮って人々に夢と希望を与えたい。
かたくちには考えていた場所があった。
佐賀県神埼市にある日の隈山。別名西郷富士。 標高148mの小高い丘のような山である。
吉野ヶ里遺跡のすぐ側にそびえ、奈良時代から通信・伝達手段として烽(のろし)が置かれた景勝地である。
ここに登れば、真南側は佐賀平野を抜け、有明海、雲仙普賢岳をかすめるコースが見れる。
障害物はない。撮影地は決まった。
北緯33°20’のこの場所では、赤緯-57°10'のガクルクスは計算上は高度マイナス0.5°となり見ることはできない。
しかし、大気の浮き上がり現象で僅かながらに地平線上に顔を出す可能性がある。
それより問題は空にあった。
いくらガクルクスが地平線上に出ていても、数百キロ先の海上まで雲一の一つでもあれば、またスモッグ等で空が霞んでいては星がかき消されてしまう。
かたくちはひたすらその日を待った。
3月14日、九州のGPVは真っ黒になった―
午前0時、日の隈山山頂に到着。 小さな展望所になっており、夜中0時迄は街灯が灯る。
桜の木に囲まれ、フェンスも高く、お世辞にも天体撮影向きとは言い難い。
この日のガクルクスの南中時刻は1時24分。 急いで機材をセッティングした。
カメラは計3台 2台は静止撮影で、もう1台はSP赤道儀に載せガイド撮影をおこなう計画だった。月齢21の月が昇りはじめた。
低空には薄雲のようなものがかかっている。
「今日もダメかも知れんなぁ」 ふと、弱気になった。
あの地上の明かり一つひとつに人々の営みがある。
「とにかくやってみなはれ
やる前から諦める人間は
一番つまらん人間だ」 その言葉を思い出した…<次回予告>
トラブル続出! 機器の不調 照らす車のライト 工場のばい煙
そして南中時刻をむかえた 果たして結果は?
↓撮影の励みになりますのでどちらか一押ししていただけるとうれしかです鯛(゚Д゚)
にほんブログ村
<HOME>
- 関連記事
-
スポンサーサイト
コメント
やまねももんが
しばらく前によくやっていた、埋葬金探しのテレビ番組みたいな展開ですねえ。
次にどうなるかが楽しみなのですが、期待を裏切ってはダメですよお。
南十字星ですか。
ハレー彗星の年に、カンガルーの気配に怯えながら見ましたよ。
2012/03/15 URL 編集
悠々遊
すごーく期待を抱かせる展開です。
目が離せません。
2012/03/15 URL 編集
飴野天機
プロジェクトG、カッコいいですね。
青森だと八甲田の山の上からだと見えるかも知れません。
機材をもってのお出かけがうらやましいですw
雪が融け始めたのですが、仕事で土曜日が潰れちゃいますw
いわしさまの次回が気になります!!
やまねももんが様の埋蔵金番組フラグが気になりますが、楽しみにしておりますw
応援ポチ。
2012/03/15 URL 編集
にしん目かたくちいわし
こんばんは。
ぷれっしゃーかけますね(^^;)
徳川埋蔵金か川口探検隊か。。。
そうですよね。カンガルーって愛らしいイメージありましたが、野生を側で見たら怖そうです。
鹿なんかでも相当ビビリますからね。
飼われている動物とは目の鋭さや迫力が全然違いますものね。
2012/03/16 URL 編集
にしん目かたくちいわし
ずっと狙っているのですが、なかなか良い条件に恵まれません。
快晴でウソみたいに透明度が良くて、その時刻に南中をむかえる日なんて数年に一度しかないと思います。
さてどうなることやら。
2012/03/16 URL 編集
にしん目かたくちいわし
こんばんは。
青森では一番高い所にきて-8° 地平線から腕をいっぱいに伸ばして拳ほどの角度下になります。
八甲田山でも絶対無理ですよ。
そのかわりこちらでは絶対に見られない北斗七星の下方通過が見られますね。
フラグが立ったという事は・・・
ありがとうございます(^^)
2012/03/16 URL 編集
まるこう
そして、運命の1時24分、男たちは立ち上がった!
2012/03/16 URL 編集
阪神ふぁんいっこう
どきどき!
は、はやく続きを~~~~~!
2012/03/16 URL 編集
にしん目かたくちいわし
そう言われてみるとそうですね(^^;)
確かプロジェクトXであった、南極観測隊の方のお言葉だったと思います。
京都弁ですかね?
続きはWEBで。
2012/03/17 URL 編集
にしん目かたくちいわし
すみません、鋭意製作中です。
今暫く御待ち下さいませ。
2012/03/17 URL 編集
クメゼミ塾長
なんとこの場所は我が故郷ですよ(^^)v
山頂から我が実家が望めます。
遠足 デートコース ドライブコース等々
何百回となく遊びに行った場所です。
懐かしく思い出します。
いやあビックリしましたね。
山頂から雲仙が見えるのですが
普通は殆ど霞んでいます。
よって撮影はかなり厳しいと思いますね。
ヘッドライトも馬鹿に出来ませんし…。
2012/03/17 URL 編集
にしん目かたくちいわし
こんにちは。
「山頂から我が実家が望めます」
>そうだったのですね。 撮った写真の中に塾長さんのご実家の灯りが写っているかもしれないですね。
私の家からは少し離れているのですが、以前この近くの女の子とお付き合いした事があって、桜の季節なんかよく行きましたよ。 私にとっても思い出の場所です。 だからここを選んだというのもあるのです。
ほんと、ビックリですね。
空気の澄んだ日じゃないと、普賢岳は見えませんね。
この日も何組かのカップルの車が来てましたよ。
2012/03/18 URL 編集