※2012 9/12追記
コチラにも別の記事があります機材ネタ という程機材ではないです。
気温が下がってレンズに夜露がつきやすくなってきました。 いつもコメントを下さる方々には、夜露対策は当たり前の事ですが、最近星の写真を始められた方のために記事にしておきます。
レンズに夜露がつくと、寝ぼけたような星像になって、最後には何も写らなくなるほど真っ白になるときがあります。
これでは折角の苦労が水の泡になるばかりか、最悪レンズの中まで曇ったり、カビの原因になってしまいます。
これを防ぐには、レンズの周りを少し温めて(ほんの2~3℃+で十分)やるだけでウソのように夜露がつかなくなります。
「それなら使い捨てカイロが簡単じゃね?」と思うところですが、十分に温めたつもりでも外気にさらせばアッと言う間に冷たくなってしまいます。
最近はニクロム線などを使ったヒーターをレンズフードに巻き付けて使うのがメジャーなようです。 ただし、ヒーター自体は小さいのですが、電源に小型バッテリー等がいるので、三脚にカメラだけの装備で徒歩で移動したりする場合にはちょっと荷物になってしまいます。
電装品をあまり増やしたくない私は、昔ながらの灰式カイロをいまだに使用しています。

小学生の時に買った懐炉。現役です。 燃料棒も予備をかなり買っていました。 20年間も押入れにしまい込んでいましたが、天文再開の折に火をつけたら見事に着火しました。
箱を捨ててしまったのですが、橙色の箱で「一富士二鷹三茄子印」の桐灰カイロ棒でした。
先日それをすべて使い切ってしまったので新しいのを買うことにしました。

amazonで見つけた木炭楠灰カイロ 燃料棒だけだともしや↑の本体で使えない恐れもあるかもしれないので、本体もセットで買いました。
かわいいポーチもついてます。 ただ、商品レビューにもあるように、この商品は少し失火しやすいようです。
燃料棒はシリカゲル等の乾燥剤と一緒にジップロックに入れて、よく乾燥させておかなければならないようです。
使い方はいたって簡単。燃料棒の端にライターで火をつけ、本体に入れて1分ほどそのまま放置。 本体を温めてやるのが失火を防ぐコツです。 十分に温まったらフタをします。 外気温が低い時は少しポケットにしまっておいて、さらに温めてやるといいでしょう。
これをカメラのレンズやガイド鏡、屈折式望遠鏡の主鏡フードに取り付けるわけですが、それには使い捨てカイロを身体に巻くためのマジックテープのついた入れ物や、釣具屋さんに売っている竿を束ねるための、ネオプレン製のものなどが便利です。
これと似た物に、Zippoオイルなどベンジンオイルを使用する白金触媒式のカイロもありますが、氷点下の野外では放置するとベンジン自体の気化ができなくなり触媒反応が止まってしまい失火しやすいと聞きます。 身体を温めるのにはいいようですが。。。
あとは乾電池式や、充電式のカイロもありますが、こちらも気温が低くなると発電できなくて寿命が極端に短くなるようです。
【※追記】 こちらのハイマウントのハンドウォーマー、一時期生産終了で取扱いが終わってしまっていましたが、パッケージがかわりまた販売されました。↓
しかし中国製になったようで、以前より燃料棒も短く、火持ちも悪くなったと聞きます。
私は試していませんが、ご購入される際はその点ご留意ください。【※さらに追記】中華製に変わったハイマウントの燃料棒を使ってみました。 やはり噂通り失火しやすいです。 火が点きやすいようにマグネシウムの粉末が表面についているのですが、これがパチパチと飛び散って厄介。 ダウンを着て火を点けないほうがいいです。 容器をちゃんと温めて、一度ポケットの中で失火しないようにさらに温めて…とやれば最後まで温かかったですが、う~ん、寒いと多分ダメです。 ハクキンのほうがまだマシかも。 この製品はクス灰の懐炉です。 火持ちは キリ灰>クス灰>ベンジン>>>使い捨て ですね。
コツをつかめばクス灰でもどうと言うことはありません。 ポイントは前述のようにレンズにつける前によく暖めてあげることです。
先述のヒーターは
こちらで販売されております。
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コメント
やまねももんが
この種のカイロ、まだ手に入るのですね。
10年ぐらい前だか、友人がストックが無くなったと騒いでいました。
当時はまだネットで情報をそれほど収集できなくて、、、。
使い捨てカイロはダメですね。
外気にさらすと、寒さで冬眠してしまいますね。
うちわで扇ぐのはどうですか?
先日見せて頂いた茶畑の写真で、霜対策用に扇風機がたくさん並んでいたじゃないですか?
あれですよ、あれ。
うちわで扇げは体も温まりますよ。
でも疲れそうですね(笑)。
2011/09/19 URL 編集
にしん目かたくちいわし
こんにちは。
最近はzippoの触媒カイロが若者の間で゛お洒落"ということで人気再燃してるらしいですね。 ゴミ減量ブームも背景にあるとかないとか。
夜露がそんなに酷くないときはウチワは本当にやりますよ(笑)車に常備です。
あとレンズブロアー(シュポシュポ式)でシュポシュポやったりしてます。 スプレー缶式のブロアーを一度吹いたら余計に酷くなった事もあります(汗)
2011/09/19 URL 編集
阪神ファンいっこう
夜露対策、わたしはとりあえずシガレット電源のミニドライヤー使ってます。効果は抜群、一瞬で消えてきます。
ただ、これは曇った後の対処療法なので、予防用にヒーターが必要ですね。
2011/09/19 URL 編集
にしん目かたくちいわし
流石は目のつけどころがシャープ。 次は畳の上にしましょうかね(笑)
シガレット電源のミニドライヤー、ずっと「どうしようかなぁ」と思ってました。
ファインダーや接眼レンズにはこれといって夜露対策してないので、雲って見えなくなる時があります。
なるべく見ない時はキャップをして防いでいるのですが、ドライヤーがあると便利そうですね。
2011/09/20 URL 編集
kazu
私のカイロはエネループを2個
使っていますが それにタオルを
巻いて熱がなるべく逃げないように
しています・・・私はタオルは必儒品で
夏は汗拭き用冬はマフラー代わりです
・・・・どこかの親父みたいですが(笑!)
つづらの情報ありがとうございます
あいにくの雨続きですね!
2011/09/20 URL 編集
まるこう
ヒーター作ってみようかなと思ってましたが、カイロのほうが手軽そうですね。あとドライヤーがあればokな感じ。
初めての冬です。ホームグラウンドが河川敷なので、結露には悩まされそうです。
2011/09/21 URL 編集
にしん目かたくちいわし
おはようございます。
噂のエネループカイロですね。 真冬でも大丈夫でしょうか?
私もタオルは欠かせません。でも真冬は目出し帽+ニット帽+ネックウォーマーの重装備です。
つづら行きたいです。 天候が回復するまで暫く我慢します。
2011/09/21 URL 編集
にしん目かたくちいわし
カメラに取り付けてる写真とかも用意すればよかったと後悔。
てっきりまるこうさんは電子工作もお得意なので、ヒーター作っているかと思ってました。
秋も深まってくると、川や湖の側は霧に覆われることもあります。
雨でも降ったのか?という位の夜露とそれが凍ってしまった時の絶望感も味わえますよ(笑)
2011/09/21 URL 編集
くい
2011/09/24 URL 編集
にしん目かたくちいわし
ありがとうございます。
写真一番上のカイロ本体に、今回購入したハイマウントの燃料棒を入れてみましたが、すぐに失火してしまいました。 ハイマウント本体に入れたら十分長持ちです。 上のタイプは「かくさん懐炉」と呼ばれてたみたいで、燃料棒は現在どこも手に入らないようです。 あるとすればオークションにたまに出る程度でしょうか。
燃料棒に火をつけ、蚊取り線香の台の石綿に包んでかくさん懐炉本体に入れてみると1時間ほどは持ちましたが、やはり失火します。 何とか使えるように研究中です(^^;)
2011/09/24 URL 編集