や(矢)座にあるまばらな球状星団M71です。
や座は夏の大三角形の中にありながら明るい星がなく、全天で3番目に小さい地味な星座ですが、4個ほどの星がきれいに矢の形に並んでいるので、空の暗い所なら見つけやすい星座です。

2011.7.24 1:36~1:49 60sec.×2 120sec.×4 EOS kiss D(改) ISO1600 LPS-P2 FF
Vixen R200-SS Celestron Advanced-GT Mizar GT-68+Qcam S7500+GuideMaster
Deep Sky Stacker Adobe Photoshop CS
前述の通り、球状星団としてはかなりまばらで寂しい感じです。 実際発見当初は、密集度の高い散開星団とされていたようですが、天文学的な裏付けがあって後に球状星団となった経緯があります。
と、いう事は両者には明確な違いがありそうですね。
調べてみると、球状星団は銀河系形成段階で、銀河系の中に入り損ねた言わば「銀河系の残りカス」。散開星団は銀河系形成後のバラバラな時期に生まれた星の集団であるようです。
ノートリミング画像

今日はもう一つ
ヘラクレス座の大球状星団 M13です。
本当はオートガイドでもっと長く露出をかけたかったのですが、すでに西の空に傾きかけていて、空の状態が悪く、側の6.8等星がガイド用WEBカメラに写りませんでした。 それ以外だと結構離れた3.5等星のη星までガイド鏡を向けなければならず断念しました。

2011.7.24 1:18~1:31 30sec.×7 EOS kiss D(改) ISO1600 LPS-P2 FF
Vixen R200-SS Celestron Advanced-GT ノータッチガイド
Deep Sky Stacker Adobe Photoshop CS
最近撮った色々な星団を1枚にまとめてみました。
露出時間や処理が違うので、単純比較にもなりませんが一応(^ω^;)

まだ入るスペースがありそうですね。
↓撮影の励みになりますのでどちらか一押ししていただけるとうれしかです鯛(゚Д゚)
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コメント
やまねももんが
こうやって比較して頂くと、とても勉強になります。
球状星団と散開星団って、見かけがとてもよく似ているものがあるのですね。
代表的なものしか撮影したことが無かったので、知りませんでした。
2011/07/27 URL 編集
かたくちいわし
本当によく似ていますよね。 どこかの撮影クラブで、「機材や撮影デーータだけ先に教えて、写真を端の方から見せていき、何の天体だか当てる早押しクイズ」みたいなのをしたら、みんな画像の隅だけ見て次々と当てていった-というのをブログで見ました。 凄いですよね。 この球状星団の本体を見てもよく似ていて見分けがつかないというのに。
私も今回はじめて「こうして並べると面白いなぁー」と思って見ています。
いつも勉強させてもらっているのは私の方です。 今後とも宜しくお願い致します。
2011/07/27 URL 編集
さとう
球状星団は、よくよく見ると差が分かる程度ですよね(苦笑)、撮影機材によってはガラッと雰囲気が違うので、とても見分けがつきません…。
あ、800mmでもガラッド彗星作図してみましたよ。一度、見てみてくださいね。
2011/07/27 URL 編集
かたくちいわし
こんにちは
眼視で立て続けに人に見せても、「同じにしか見えない…」と不評です(笑)
大きいものは写真のように月と引けをとらない程大きいものなのですが、淡いのがですね^^;
ガラッド彗星800mmどうもありがとうございます。 見に行きます!
2011/07/27 URL 編集
阪神ファンいっこう
若い娘と熟女の混浴じゃありませんか!
……いいだしが出そうですな。
花火みたいできれいですね。同じ視野でこんなに見えたらすごいでしょうね。まさにメシエ天体一網打尽!
2011/07/28 URL 編集
かたくちいわし
私は若いほうだけで…
いや、しかし「辛口の菊正宗を飲むと、美味いつまみが欲しくなる。 美味いつまみを食べると、辛口の…」
そう言われてみると花火みたいですね。 実際球状星団の中ってどうなっているんでしょうね。 太陽みたいなのがいっぱい見えるのでしょうか。 重力とかも凄そうですね。
2011/07/28 URL 編集