スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ホタルについて 少しディープな話し

長いので興味のある方は読んであげて下さい。

私が最初にホタル保存会の会長さんにお会いしたとき、「ここのホタルは自然のままですか?それとも放流とかしてるのですか?」とお聴きしたところ、「殆ど放流です。保護して放流しなかったらココのホタルはとうの昔に絶滅していたでしょう」と答えられたのを聞いてビックリしました。

会長さんは全くのボランティアでホタルと餌のカワニナの養殖をして放流しているようでした。

20年ほど前までは業者が網を持って捕まえて、小さな虫かごに入れて『ホタル ○匹 ○○円』とかやってたらしいです。 「こんなフラフラ飛んでる虫、大きな網持ってきて振ったら100匹とかすぐ捕まりますよ。 『捕るな』、『こっちも生活の為にやってる』でよくトラブルになった」と仰ってました。



同じゲンジボタルでも、フォッサマグナ(中央地溝帯)の東西で発光間隔が違うのはよく知られています。(西側2秒、東側4秒)
その他にも土地固有の特徴はあるらしく、近年のホタルブームで無秩序な放流による遺伝子汚染が深刻なようです。
会長さんはその場所に元から棲んでるホタルやカワニナを捕って増やしているそうです。
「増やしても全部は放流しません。万一何らかの理由でそこのホタルが全滅しても、また放せるからです。」

そういえば見られるホタルは圧倒的に清流に棲むゲンジボタル。 止水でも棲めるヘイケボタルの方が環境汚染には強いはずなのに。 やっぱり放流なんですね。

s-out004800px.jpg

ホタルが棲めなくなる理由。水質汚染護岸工事による棲み処&産卵場所の消滅、夜間の照明など。

一生の殆どを水中ですごすホタルは水質に非常に敏感なようです。
「農薬もその原因の一つですが、私は農家の方に『農薬は使うな』とは言えない。」

お話した場所も再三の護岸工事の計画があったそうです。その度に反対されてきたそうですが、「お前だけの川か?」とよく言われたそうです。
これは深い問題ですね。もし大雨で古い護岸が決壊し、近隣住民に死傷者が出たら- そう思うと私は何も言えませんでした。

行政や土建業者は当然工事がしたい。 一番最初会長さんは政治家の先生にお願いしてみたそうですが・・・そこは業者⇔政治家の仲  「返事だけ良くて何もしやしませんよ。それどころか、次からはあちこちの機関に先に手がまわってた。」


行政が自然の環境を再現するような護岸工事を発注するわけにはいかないのかな? とも思いましたが、よく考えてみたら「人と生き物が共生するビオトープ型親水公園」とかロクなのがない気がします。
あれは難しい。相当な技術がいると思います。

s-IMG_0732B700pxB.jpg

月明かりがあるだけで、飛翔するホタルの数はかなり違うそうです。
「その年の気候・環境・餌の増減・月があるかないか等色々な原因が相互作用して、この場所でも10年に一回くらい大発生する年があります。」とのこと。

そしてこう続けられました。
「結局、人にとって快適な環境と、ホタルにとって最適な環境は全くと言っていい程相容れないんです。 ホタルにとっていい環境は他の自然の生き物にとってもいい環境なんです。 カワニナが増えるとホタルが増える、ホタルが増えると捕食者のクモも増える。 クモが増えると-  ホタルだけじゃなく、そういった食物連鎖の環境全部を良くしないとダメなんです。」と。

確かに。とかくホタルばかりの保護が目立ちますが、『ホタルはキレイだから増えろ、クモは気持ち悪いから増えるな』では人間のエゴでしかないですね。 

「でも、ホタルは行動範囲がそんなに広くないから簡単な方です。 これがトンボとかになると広大な土地がいりますね。」


撮影が終わり、撮らせて頂いたお礼と共に「大変でしょうが頑張って下さい。後に続いてくれる方がどんどん増えるといいですね」と言うと、
「いや~そんな物好きそうはいませんよ。家族には呆れられていますが、好きだからできるんです」と笑ってらっしゃいました。


私にはいい解決法は思いつけませんが、ホタルの写真を撮る事で、色々な事を考えさせられる一週間となりました。
会長さんありがとう。


さて、今夜は晴れそうだ。 久しぶりに本気モードの星を撮りに行こう。 みなさんも湿度が高いのでレンズの夜露対策は万全に!


↓どちらか一押ししていただけるとうれしかです鯛(゚Д゚)
にほんブログ村 写真ブログへ




<HOME>





関連記事
スポンサーサイト

Trackback

Trackback URL
http://katakuchiiwasi.blog129.fc2.com/tb.php/244-792190e1

Comment

kazu | URL | 2011.06.09 08:28
こんばんは!!
ホタルの話し・・・ある時は楽しく
ある時は切実な問題など
ホタルを見るイメージがかなり
変りました・・・有難うございました。

梅雨早く明けるといいですね!
すっきりとした空を見たいです・・・
その時はお互い頑張って
夜の世界に飛び込みましょう・・・笑!

かたくちいわし | URL | 2011.06.09 14:59
こんばんは!
カメラで星以外のものを撮るようになって、自分の興味の範囲が広がったような気がします。 
写した物をより知ることでもっと良く撮れるのではないか?と思うとついつい嵌って調べてしまいます。

本当に早く梅雨明けて欲しいです。 kazuさんのような美しい星景写真は自分にはまだ無理ですが、少しずつレベルアップしたいと思います!
阪神ファンいっこう | URL | 2011.06.09 22:05
 こんばんは!
 いろいろ考えさせられますよね。

 わが埼玉の狭山湖・多摩湖は、野鳥や渡り鳥のために、夜は電気が消されます。自然と共生するって、大事ですよね。

 自然のこと、歴史のこと、人間のこと、大地のこと…… 写真って、「人間は地球という惑星で生きる生物の一種でしかないんだ」ということを考えるきっかけになりますよね。

 自然を大切に。心に思うだけでなく、今回のかたくちさんの記事のように、その思いを伝えて共有することが大事なんですよね。

 なんだかお礼がいいたくなりました。
 ありがとうございました。
かたくちいわし | URL | 2011.06.10 13:00
>いっこうさん こんばんは
>>狭山湖・多摩湖は、野鳥や渡り鳥のために、夜は電気が消されます
凄いですね。 やはり近隣住民の方の協力って偉大ですね。
「暗くしないといけない」とか「我慢」とか「不便」と思うと苦しい気がします。
昔の日本人は、夜に障子から透ける月明かりに風流を感じたり、時にはワザと暗く建物を作って漏れてくる光を最大限強調したりしていたみたいですね。そういう風に愉しめると粋な気がします。

私は何もしていませんし、撮影して邪魔しに行ったくらいです(苦笑) 保存会の会長さんがやっぱりすごいです。 これぞホタル馬鹿(褒め言葉です(^^;))
Comment Form
公開設定

プロフィール

にしん目かたくちいわし

Author:にしん目かたくちいわし
40になりました。福岡県産
2009年子供の時以来20年ぶりに天文趣味を復活
2010 12/6 blogスタート

絡んで頂けると嬉しゅうございます
相互リンク大歓迎
がんばるばい!(゚Д゚)

最新記事
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
星空指数
GPV気象予報
ブログランキング

FC2Blog Ranking ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

アクセスランキング
[ジャンルランキング]
写真
432位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
146位
アクセスランキングを見る>>
サイト価格ランキング
  
FC2カウンター
検索フォーム
calendar
カテゴリ
リンク
このブログをリンクに追加する
RSSリンク
QRコード
QR
ブロとも一覧

しんどい時はしんどいんじゃー!!無理すんなよな
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

フリーエリア


ヤフオク!
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。