ペンタックスのSMC TAKUMAR 55mm F1.8

「明るい単焦点レンズが欲しい」と、ずっと思ってオークション等を見ていますが、なかなかお値段と予算が合わないので、手持ちのマニュアルレンズを生かす事にしました。
42mmプラクチカマウント(Sレンズ) 30年以上前のレンズです。 単層コーティングか複層と言っても2層が主流であった当時に、最大7層の文字通りスーパー・マルチ・コーティングを施して絶大な支持を得ました。
天体写真にもその特性は存分に生かされ、名レンズと呼ばれました。
このシリーズの物の中には、レンズに放射性物質の酸化トリウムを混ぜて脅威の屈折率を誇る、通称アトムレンズがありますが、経年変化により後玉が黄色やオレンジに変色したものが多く、状態の良いものは少ないようです。
50mmのF1.4のものの方がトリウムの配合量が多く、ガイガーカウンターを当てるとジージー鳴りっぱなしというキワモノだそうです。
その昔、なるべく変色の少ないものを探して買ったのですが、今よく調べてみると、この55mm F1.8のピントリングが格子状のゴム張りの物は後期型で、アトムレンズではないそうです。ちょっと残念

Takumarって名前がこまれまた格好いいですね。 初代社長 梶原熊雄の親戚にあたる明治時代の写真家、梶原琢磨の名前にちなんで名付けられたものだそうです。
そう言えばニコンのレンズにも旧社名 日本光学を略して「日光+R」で最後にRがついてますね。流行ったんでしょうね。

このレンズ、ピント合わせが難しいので、電子接点のついたEOS-M42アダプターを買いました。 合焦すると"ピピッ"と鳴ってくれるので便利です。 F1.4の物はさらに難しいとか。どんだけやねん。
F1.4のボケ味は何とも言い難い程美しいそうです。 欲しくなってきました。
防湿庫で眠るだけになっていたレンズに光を入れるのは、私も嬉しいです。
これで撮った星の写真はまた明日。
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コメント
さとう
SMCではありませんが、Super Takumar 55mm F1.8を持ってます。完全マニュアル操作になりますけど、なかなかいい写りをしますよ。
昭和30年代後半から40年代にかけてのレンズだそうで、ほとんど同年齢なので何だか親しみが湧きます。また多分、うちのレンズはトリウムが入った放射能レンズらしいです。僅かに黄色みがかかっているような、いないような微妙な色をしたレンズです(^^;)
2011/03/05 URL 編集
にしん目かたくちいわし
トリウムの経年変化で変色したレンズは紫外線を照射すると元に戻るらしいですね。太陽光に終日当てたり、殺菌灯当てたり。この黄色くなったのが味が出ていいと言う方もいらっしゃるので一概にはいえませんが。
2011/03/06 URL 編集